メランコリーー道4
……とある蛙


冬の風を受けて
自分の道を捨てに
道を歩き続け
喜びもついでに捨てました。

道の続く十一月には
話のできる者は去り
一人歩き続けて
悲しみも捨てました。

夢を探し続けて
歩き続ける十一月の
空にはまだ雲が浮かんでいますが
苦しみもついでに捨てました。

自由な気分で歩き続けてきましたが、
自由気ままと嘘をついても
歩き続ける十一月の
退屈はそのまま落ちています。

初冬の陽射しは柔らかと
だれが言ったか曇り空
それでも奇麗な道は続き
歩き続ける十一月の
悲しみはそのまま落ちています。

道を歩いて曇り空
歩く道を捨てるため
歩き続ける十一月の
静けさだけが広がります
静けさだけが広がります。


自由詩 メランコリーー道4 Copyright ……とある蛙 2010-11-26 13:53:29
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