ボルカ氏のポケット
アラガイs
雨上がりはなつかしい果物の匂いがする。ポケットからひとつ取り出してみる
小さな白い球体は瞬く間に羽ばたきながら何処かに飛んでいった 。
君の胸はまったく空っぽで、 手垢だらけのハンカチで拭こうにもその輪郭がない 。
喫茶店の格子の隙間からこちらを覗き見ている。その眸はゼンマイ仕掛けの鳩ポッポ 。
ボルカ氏の注文は今日もガーター付き白い太もも萌えな味付けはナイスでクールな、それはやっぱりしょうゆよりソースだよ。首をちょこんと傾けおっぱいミルクを飲み、ぱっくり割れた桃色おまんじゅうに胡桃を押し込みコショウをふりかけたなら、あらら鼻水?鼻はむずむずハァ〜クション!じっと眺めてる鳥かごのタレメな九官鳥が素直な声で鳴き真似をくりかえしハックション〜2!
僕はごちゃ混ぜな野菜ジュースを舐めるとハンカチを取り出し一口拭った 。
丸テーブルに白い太ももの娘がメインディッシュですと、内臓やら赤い鉄の腐蝕やら笑いの詰まった恥骨の塊を皿に盛って運んでくる 。
彼はそれを両手に掴むと穴の空いたポケットにしまい込んだ 。
お店の中は雲がぽわんと浮かぶ青空で、白い太ももの娘がフリル付きのエプロンを捲し上げ笑)笑)顔でパンツを履き替えている
語りかける鳥かごの九官鳥はあくまでもまあるく素直な声だ
レジの前に立つボルカ氏の顔はぽかぽかに紅潮して、ごそごそと下半身を揺さ振るとポケットの奥の方にしまい込んだ塊をひとつ取り出した。
手のひらから放たれた小さな白い球体から羽根が生えてきて、盛り上がった二つの乳首からおっぱいミルクが零れている 。
僕はそれを眺めながらハンカチを取り出すと青空へ向けて一口拭った 。