夜について
真島正人

天使を探して
ずいぶん経ったが
いまだ一人で
憂鬱に眠るよ
足は裸足で、
薄い毛布をかぶり
水の底の
魚みたいに
眠るよ
眠っているとね
体内の泥が
少しずつ
はみ出してきて、
ベッドが小川になるんだ
汚れた
泥の川さ
天使が
こんな夜にやって来るとは思えない
あの人たちも
汚いのはいやだもんなぁ

白い服で着飾って



自由詩 夜について Copyright 真島正人 2010-11-18 02:06:38
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