列車に乗って
邦秋
あの日流した涙ならば忘れた
通り過ぎる景色は遠い記憶へ
あの日こぼれた笑顔だけを求めて
景色が近づくのは新しい思い出
綴る幸せが向かってきているようで
どこまでも続いてく
レールを進んでいく
改札を抜けたら
僕らはそれぞれの思いを
胸に抱えて
それぞれのゴールへ
歩いて、そして、
また駅に向かい
次に進む人、帰って行く人、
それぞれの列車に乗って
あの人に会うための長い道のり
だけど退屈さなんて感じなくて
座ったままの踊る心と目には
揺れる椅子も窓も楽しく感じて
風船を膨らます はじける時、近づいて…!
どこまでも続いてく
レールを進んでいく
海沿いを抜けたら
僕だけの色に見える空が
いっぱい広がって
手を振る人がいて
待ち焦がれてた 抱き締めあえた
素直に この瞬間(とき)に向かっていたんだ
あの白い列車に乗って