夜明けのおと
吉岡ペペロ

宇宙から地球を見つめている

昼と夜とにわかれている

その境目からは

夜明けのおとが聞こえてくるのだった


僕が地球に暮らした頃の

それは記憶のおとなのかも知れない


ひかりをおとと感知してしまう

宇宙固有のこころの病なのかも知れない


朝が恋しかった

それだけのことなのかも知れなかった


宇宙から地球を見つめている

昼と夜とにわかれている

その境目からは

夜明けのおとが聞こえてくるのだった





自由詩 夜明けのおと Copyright 吉岡ペペロ 2010-11-17 06:59:12
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