森の猫

風邪と初冬の寒さは
欝をつれてきた

朝 起きるのはやっと
かろうじて
娘のお弁当を作る

冷食でチン

もう 1週間
こもっている

貴方の匂いのする
枕を抱きしめて
夕方まで眠る

完全なる
昼夜逆転

深夜になると
脳が ゴソゴソと
うごきだす

あたしの
できる 唯一のこと

言霊をつむぐこと・・・

情けない
情けない

したいことが
できない
ふがいなさ

やさしい友の
言葉たちを
ケータイに集めて

メールボックスに
集めて

自分をなぐさめる


欧米ではカウンセリングは
一般市民でも
あたりまえの処方なのに

この国では
まだ

欝という ことばには
精神を患っている者の
汚名があるのだろうか

これだけ
精神を病む
イコール
心を病む

人たちが
あふれかえって
いるのに・・・


自由詩Copyright 森の猫 2010-11-17 03:29:42
notebook Home