くさい詩
八男(はちおとこ)

この詩はくさい
髪から 鼻先から
うぶ毛から 源までくさい


ああ 君の ふともも を どうやってたたえよう
君はイモの頂点だ


すべてのイモの中でも
君はきわだってイモだ


かさぶたや 水面に浮かぶダッチワイフの黒髪
ささくれた松茸や 食いさしのせんべい
君は何にたとえたって美しい


そう 君は この
賛辞の言葉を
怒りを持って拒む


そう 君は  ぽっちゃり   だ


君のふとももは 神秘だ
君のふくらはぎ
君のおなか


ぜんぶ これ以上丸くならないほど丸く
絶妙のバランスで固形を保っているほどやわらかい


ぽっちゃりは 世界のすべてだ
ぽっちゃりほど 素敵なものはないのに


たたえれば たたえるほど
君は やめて!と 絶叫する


ぼくも絶叫する

ああ  ぼくは   ぽっちゃりした   
君が とても 好きだ!
宇宙に! イモよ!  幸あれ!
 







自由詩 くさい詩 Copyright 八男(はちおとこ) 2010-11-15 20:24:33
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