初冬の夜空に歌ううた
恋月 ぴの

背のちっちゃな女の子
男好きのする笑顔が印象的で
逢う度に違う男の子と一緒だった

背のちっちゃな女の子
いつも彼氏の背中に隠れてた
風が吹けば彼氏の体を風避けに
雨が降れば彼氏の差した傘を独り占め

自分で自分を守らない
守れない

それが女性らしさと思ってた
泣いてしまえば全てが赦されると思ってた

季節って漫然と繰り返しているようでそうじゃない
寂しげな老犬が人恋しさに振り向いたとしても
今年の秋は今年限りと足早に過ぎ去って

背のちっちゃな女の子
今どきのポンチョにミニスカートはお似合いで
いつものようにお勘定は彼氏持ち

お先にとひとり出てきた軒先で初冬の夜空見上げれば
満天の星星瞬いて

そろそろ足元を見つめ直しては

誰かがそんなこと囁いてくれた気がしたけれど
背のちっちゃな女の子
気にも留めず彼氏の背中にすがりつく



自由詩 初冬の夜空に歌ううた Copyright 恋月 ぴの 2010-11-15 19:41:30縦
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