浮遊
はるな

まず綱が切れる.物事は徐々に浮遊しはじめる.昨日はトースターの裏側からら行がごっそり見つかった.つぎに内部と外部がゆっくりと剥がれおちる.

たとえば、思うのは
そのちょうど中庸にいることは可能だったのか.
それを普段は社会と呼ぶのか
カルシウム不足の卵、または、歯のないくるみわり人形

物事は徐々に浮遊しはじめる


自由詩 浮遊 Copyright はるな 2010-11-12 13:06:09
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