星々の唄
服部 剛
哀しい破片がばらばらと、街には落ちて
いるのです。涙の如くきらきらと、冷た
い路面に光るのです。
理由
(
わけ
)
も無くあの日
地上に産み落とされた、みなし児達の星
屑です。羊飼いの面影で夜道を歩くあの
人は、哀しい地上の星屑達のひとつひと
つを拾っては、
懐
(
ふところ
)
に入れて暖める・・・
その不可思議な手から放たれる星屑達の
煌
(
きらめ
)
きが、宇宙の闇に囁いて、賛美の唄と
なるように。
自由詩
星々の唄
Copyright
服部 剛
2010-11-12 00:02:08
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