23時63分 / ****'03
小野 一縷
闇 病み 止み
無闇に
ぼくと彼女は百足同士の歪な脚の絡まりで
シーツの裏に忍び込む
ベッドの底に沈み込む
深さに
比例する怖れに似た糖度のシロップ はい
無
染
深
沈
伝
震えている 脊髄は細やかに 反発動作を繰り返す
痙攣している 肉体 半硬直のまま泣いている
空想と夢想と妄想
それらがリアルな この事実
南無
充血欠落落下下降降伏服従蹂躪臨界快楽楽曲部分麻酔銃十字砲火
エレクトしてエジェクトされたエクスペリメンタルなエクスタシイの
E.X.PのE.S.PなX.T.CはM.D.M.Aなんかじゃない
ぼくの居場所
に
彼女なんていないよ
百足なんてないよ
闇なんてないよ
白だ シロ 真っ白 オールホワイト ホワイトアウト
そこに
この詩を 落書きしてるアクションなポエトリィ
ポエマーにポエムアディクツなんてアンビバレンスだろう?
ポップなペインのペイントはブラックなジョークの
ブランクはフランクなクランクだよポエトにとっては
この詩の中で
ベイビー ハニー ゴッドにバッドして
そう
この詩の中を落下してゆく
詩的フォーリングダウン
ダウンピーク目指せ 詩句の重力
沈んでいけ ジーザスと 聞け
聖句の牽引力
毎夜世迷言エブリナイト
郊外のドラッグストアが 郵便局裏のメンタルヘルスが
ぼくらのたまり場 そこにいつものプッシャーがいるから
このダウンタウンに インクでポエトリィ
リーディングしてる いくつもの夜の声