書店にて
朧月

柔らかな詩集をよみたくて
その手触りをつてに探してみる
本屋の隅の空間
私と本との距離

固く閉ざされた世界
踏み入れる足はとまる
ひとりの詩人の呼吸になる
同じ風にふかれる

地下の私が
どこまでも広い空みあげ
抱かれるような大地に咲く
花と並んでいるよう

苦しみを伝える詩さえ
尊い気持ちになるよで
先を歩く人のいる意味を
習っている
そんな時間



自由詩 書店にて Copyright 朧月 2010-11-06 19:56:18
notebook Home