『冷たい陽だまりのなかで』
Leaf

冷たい陽だまりのなかで

沈静と高揚と紫色の雲をどうぞ

季節と季節の間が短くとも

熱せられたアスファルトから発するコールタールの匂いが懐かしくとも

いつでも駆けつける用意がある、と頼もしく

威勢だけでは堅持できないと分かっていても

虚勢を張ってしまう

その虚しさと悲しさと侘しさが入り混じる季節を迎える

空を見あげ

何本もの糸を張り巡らした紫色の雲間にわずかに射した光明

ヒカリノプリズム

冷たい

陽だまりにつつまれて

吐く息が白く

日々の呼吸が乱反射するかのように

地面に張り付いて

いつか

何もかもがロボットの心に見舞われ

煤で覆われて

見えなくなる前に

辿り着くんだろう、ぼくたち

それぞれの心が重なる部分を携えて

空いたままのパズルのピースを埋めるために

そんなふうに出逢えばいいと

そう思えたらきっと

冷たい陽だまりのなかに居て

そのぬくもりを感じるんだろう


自由詩 『冷たい陽だまりのなかで』 Copyright Leaf 2010-10-28 18:31:05
notebook Home