白昼夢。
ミケ
昼下がり 鴉の群れ 憂鬱な音楽
物云わぬ黒猫
「君はどこへ行くの?」
黄色い眼球 音もなく 瞬いて
消えてしまったんだ
踏切りの喚き声
煩い警告
”僕の体は遮断機をすりぬけて”
繰り返し想像する
”僕の体は遮断機をすりぬけて”
(僕はどこへゆきたいのだろう?)
ヘッドフォンは沈黙
やがて視界が開けば
踏切りの向こう側
嗤う黒猫
自由詩
白昼夢。
Copyright
ミケ
2010-10-25 20:39:21