俺たちの為に鐘を鳴らそう
コーリャ


そしてやっぱり日々はつづき
宙返りした空が浮いたり沈んだり
それにあわせておれたちも浮いたり沈んだり

眼の覚めるような光の降る街!
けだるさや
ちょっとした絶望を明るく照らして
おれたちの領分は
たぶんこの眼界を区切っていて
囲んでいる
大切に
囲んで
囲んで
おれたちの街で
手をつなぐ
おれたち
老若男女が互いの手をとりあって
おれたちの空白を
囲んで
夕暮れをふみながら
輪舞する
かごめ
かごめ

かもめが飛ぶ
空の一番ちかいところから鐘がなり
おれたちは
忘れる
だけど
忘れたことは
忘れない


自由詩 俺たちの為に鐘を鳴らそう Copyright コーリャ 2010-10-24 22:43:20
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