記憶の破片が
曲がり屋レオン

記憶の破片が降る
僕の肩に、額に
瞳に
鋭い角を立て
時の欠片が容赦なく降る
夕陽を浴び
舞う
髪に散る雪のごとく
溶け
傷を残さず
僕を傷める
過去の破片が降りかかる
眼の上にかざした掌を通り抜け
水晶体に沈む
幻を網膜に映し
痛みだけを残して
消える


自由詩 記憶の破片が Copyright 曲がり屋レオン 2010-10-23 01:09:44
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