首輪
乱太郎


祈り捧げる
オリオンの夜に

わたしはあなたの首輪となりましょう

締め付けて
もっときつく

わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機械仕掛けのからくり人形

締め付けて
もっとつよく

わたしの祈りは
神話になるでしょうか
十二の星座に占ってもらえるのでしょうか

首輪が紅く染まるまで
弱虫の子犬がおとなしくなるまで

さあ
連れて行って
わたしが愛した世界へ

天の川のほとり
わたしはこの身を投じたいと思います



自由詩 首輪 Copyright 乱太郎 2010-10-20 23:44:22
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