帰りたい僕
花形新次

思ったよりも
今年、松茸は豊作で
そんなに苦労しなくても
すぐに見つけることができました

君が松茸に
顔を近づけ
スーッと鼻から息を吸い込み
うっとりと目を閉じて
「ああ、いい、におい・・・。」
と呟いたとき
街の灯りは消えました
と同時に僕の下半身に火がつきました

もう僕は帰ろうとしてる
その光景を忘れないうちに






自由詩 帰りたい僕 Copyright 花形新次 2010-10-18 19:19:25
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パロディ詩