平成☆ちえこ抄
吉岡ペペロ



東京の空がせまいと言ったのは
ちえこだった

彼女は感覚と真実を
せまい世界から発信していた

ぼくはひとつの特権だ
ぼくしか聞こえないちえこなのだから

ひとりカフェでのむ珈琲
この炭汁を彼女にも分けてやろう


注げるものは愛だった
石でもない木でもないちえこには

どこか異国の流行り唄のような
風来坊のぼくしかいないのだから


東京の空がせまいと言ったのは
ちえこだった

彼女は感覚と真実を
せまい世界から発信していた

ぼくはひとつの特権だ
ぼくしか聞けないちえこなのだから

ひとりカフェでのむ珈琲
この炭汁を彼女にも分けてやろう


携帯写真+詩 平成☆ちえこ抄 Copyright 吉岡ペペロ 2010-10-04 21:54:01
notebook Home 戻る