scene (without)
瑠王
なめらかな光り、消失
それはあの人
火花散る、消失
それはあの人
世界が基準の統計
雄大な時間のパーセンテージ
そこに私は含まれているだろうか
例えば未完成に向けて進んでゆく不穏な希望の構造
私はそのパーツのひとつなのだろうか
例えば完結へ向けて続いてゆくパッセージ
そこを歩く従者のひとりなのだろうか
誰か私をみてくれないか
そして伝えてほしい
この風景の一部であること
V字に群れを組む鳥達と
通りがかる雲
空に触れる優劣の建物の
下へと続くほの暗いグラデーション
そこに、誰か私をみてくれないか