少女人形
うずら豆

少女人形はされるがまま

時には優しく抱きしめられ
時には激しく凌辱される

でも少女人形は
何も言わない
何も言えない

ただただ
ご主人様のなすがまま

栗の花の匂いのする
暗い地下室で今日もまた

唇も
胸も
花びらも
全てはご主人様のために

綺麗に伸びた髪をとかし
ただじっと待つのだ
長い長い夜を

いつか少女は気づくだろう
『自分』という存在に

そのときこそ
翼を手に入れ
自由の空に羽ばたける

人形は意思を持った
愛を求める人へと変わる



自由詩 少女人形 Copyright うずら豆 2010-09-26 20:40:49
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