ハピネス
ゆるこ



指で作ったDNAの数列は肩までの髪の毛によく似ていた

鮮烈な色を持った花が語りかけた唄はナイフのようで

ただ渇いていく毛むくじゃらの丸い、丸い、空砲に

包まれたあの子は新しい花


目まぐるしく発光する
前髪が揺れた先にプラズマが降りた

その先に見えるオリーブの香りをぷんぷん漂わせる緑は

夢を食べすぎて腹を膨らませすぎたクローバー

摘もうと指を伸ばせば噛みちぎられるから

私はもう抱きしめることをやめない



鮮烈な色
それはハピネス

幸せな子宮




自由詩 ハピネス Copyright ゆるこ 2010-09-26 10:37:19
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