君に贈る占星術
真山義一郎

過ぎてゆく時間に
恨みさえ覚えて
「焦らないで」
君の言葉に耳も貸さずに
駅のプラットホームから
飛び降りるチャンスを伺っていた

こんな夜空が
あったんだ
月の出る
星の夜が
香ばしい土の匂い
愛してるの
本当の意味

夜には虚しさの音しかないと思ってた
きらめく星座の動く音
鈴虫の鳴き声
食卓から聞こえる食器の音

あの人が死ぬなんて
思ってもみなかった
君は葬式には行ったのかい
僕はあの人の魂を感じる
きっと今頃
彼と二人で
草原を走っていると思うんだ

君が僕を見守ってくれていると
占い師から聞いて
安心したんだ
それがファンタジーであっても
構わない
この世がファンタジーだと
気づけた今では

過ぎていく時間に
道草しながら
歩いてく
深夜のコーヒー
寒くなってきたね
体には気をつけてね




自由詩 君に贈る占星術 Copyright 真山義一郎 2010-09-26 05:58:42縦
notebook Home 戻る