ユールレイッヒ〜♪
salco

むかしむかし
アルプスの少女ハイジを観ていて憧れたのは
日向の匂いの藁布団や家の後ろの父性の巨木
何よりも、おじいさんが串で炉火にかざして
ハイジのパンに載せてやる、山吹色にとろけたチーズ
明治や雪印のとろける奴なんか食ったっておいしくないのよ
湿ったバンズの下の変死体みたいなマックのは論外も論外
スイスに行ったってあれほどおいしそうなのは食べられないだろう
想念は事実に勝るのだ、完膚なきまでの爆撃でも受けない限り

鼻の孔も無い作画世界なんかに興味ないけど
大人になってもハイジが羨ましいのは、境涯ではなくその境遇
毎日赤いジャンスカのビンボー臭い境遇では無論なく
何とも他意ない人間関係で
他意なく良好な人間カンケイを築ける狡猾な私はゆくゆく
あんな無口な、どっしりしたおじいさんとファックしたい
あのおじいさんは絶対まだ勃つ
しかも硬い 長大尚よし
男やもめだ、相当ワイルドだろう
まあ初回は駄目だな、途中で萎えても仕方ない
楚々と労わってやらないと
白魚か楊貴妃にでもなったつもりで、楚々と 
「口笛は何故」
サラリーマンや年金暮らしは論外だ、山の実業家がいい
もう若くない、ハイジ(フライス)みたいな女(の残骸)には

やっぱ、原田芳雄か藤原組長だな


自由詩 ユールレイッヒ〜♪ Copyright salco 2010-09-25 01:14:53
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