湾鶴

 糸のほつれは オークルの頃
 所在なく 布地を這う

 砂漠の穴を探って
 袖をとおしてゆくドレッサー

 底から透けて
 ダークブルーのストッキング
 トレモロの流線
 
 するすると
 回転(咲いて)
 しゃなり(添えて)
 もどる糸 ほつれ
 まとった衣 はらり
 Freedomをよそおい
 大地へと帰依してゆく

 糸のほつれはオークルの頃


自由詩Copyright 湾鶴 2004-10-20 01:25:03
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