成層圏の上では
森の猫

成層圏の上は

光も音もない
暗黒の宇宙

そこでは

法則の中で
星々は
存在している

晴れも雨もない
ふいに現れる
ブラックホール
吸い込まれる惑星

あたしは
未知の生命体を
信じるひとりだ

未だ
解明されてない
宇宙には

この蒼い地球と
似た星があるに違いない

そこでは
あたしに似た
あたしの分身が
違う 人生を営んで
いるやもしれない

未知との遭遇を体験したひとは
数しれず

その未確認飛行物体は
時空を一瞬にして
移動しているのだ

その空間からみた
あたしたちは

芥子粒のような
素子のような
ものだ

だが
そのわずかな固体も
小宇宙をなしている

あたしの中の
小宇宙は
何処へ
向かおうと
しているのだろうか・・・


自由詩 成層圏の上では Copyright 森の猫 2010-09-23 00:03:14
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