ネットの中のクークーたち
海里

なにか
小さな詩を書きたいのに
なんとなく何も
なりたがってくれない

大地球子だいち まりこ さんのこと
大宇宙子おおたか ひろこ さんのこと
うたの藻くず
水の中の蚯蚓ミミズ

語彙や眼差しが技術であれ感性であれ
それがどうだというのか

感情の価値も
詩情の都合も
本当にどうでもいいとしか思えないけど
種に名前を付ける人にはなりたいのです

真っ青な空の舞台裏で
透明な金太郎飴や約束のプラシーボを
ただただせっせと切り分けてはいたいのです

 
「草冠とレインクラウン」より。


自由詩 ネットの中のクークーたち Copyright 海里 2010-09-20 20:49:42
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