0秒が1秒に変わるまでに
FIRe

「詩は象徴だ」という言葉を信じてみても、

あらゆるものごとには優劣があって

凡庸だ 中庸だ 何用だ 可能だ不可能だ

下劣だ 卑屈だ 才能だ 奉公だ

現場だ 謝罪だ 友人だ 知人だ 巨人だ 悪魔だ

上品だ 下品だ 上品な帽子だ 下品な魚だ

・・・

太陽は僕らに射している それが平等か?

余分な恍惚は日の国をあまりあるほどに覆っていて、

その中で一体どんな象徴がどんな正統性をもつのだろう?


君がさわやかな青空に柔かな麦わら帽子をかぶって、現れた。

0秒が1秒に変わるまでの間に、

その光景はわずかな観念を孕んで、一行の詩になる。

瞬間が瞬間であり続ける限り、

詩は、詩が詩であることを止めない。


自由詩 0秒が1秒に変わるまでに Copyright FIRe 2010-09-20 13:45:55
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