泣き虫はいません
ヨルノテガム










 ゴミが鳴ります
 それは骨のコツコツと鳴るです

 押し広げられたのは花です
 天に届く花です

 怪奇がギャ―ギャ―飛び去るのを追います
 足の親指が歩きません

 コスモスに背負われてます
 落下が鼻先でくい止められるのだだ

 氷の寒い、指の風の季節です
 耳かきの先が疲労骨折し 棒―っとなって

 車が空を舞います
 そのように踊ること

 気持ちがポケットの中で圧迫死する夢です
 予感する間にひまわりの種をかじりに行きなさい

 あなたの縦をななめに、斜めをたてにして
 あなたには生きる場所が絵ほどあります

 バイオリン鳴ります
 ス―プ鳴ります
 スプ―ンの雫に触れます
 外も雨です

 地球ごめんください
 宇宙ごめんください
 ボタンを押して 押しそびれて入って
 あなたが主人で出迎えです

 星のコツコツ鳴ります
 見たことのないものや
 聞いたことのない音や
 感じ方の細やかな

 春です

 年月が、知覚する春だとしたら
 泳ぐように、のです

 雨が降りそうな、の
 飴の味がして
 でも御飯前だから
 天気の境目を歩くです
 淡く不思議なこと















自由詩 泣き虫はいません Copyright ヨルノテガム 2010-09-18 09:51:27
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