お花畑
吉岡ペペロ
思えばめぐまれすぎていた
ないものなんてなかった
わざとないふりしてるくらいだった
だからおまえのしたいことなんか
切実にかんがえることがなかったんだ
うしなうくらいなら
おまえ完全犯罪でころしてやりたい
おれのしらないところで
たのむからしあわせになんかなるな
ろくしち年まえ
そんな失意を歩いていたとき
なみだでにじんだ外灯たちが
こんやみたいにお花畑に見えたっけが
自由詩
お花畑
Copyright
吉岡ペペロ
2010-09-15 22:45:32