春の夢
響
しんしんと
凍っていく 魚の目を見ていた
切り取られた時間に
付け焼き刃の答えをあてがって
彼等は満足したろうか
語るもののなく
そこに在るだけで
嘘にも宝石にもなれる力で
ただひとつの歴史に
誰かの旗が挙がるのを待っている
自由詩
春の夢
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響
2010-09-15 20:29:47