終着とゼロ
青井とり


白い腕を引きずる夜
千切れた脚が泳ぐ

ゆっくりと輪郭を消して
ゼロを感じたなら
胸の静寂
安堵にも似た虚無感

瞼裏には深淵
声は風を掠るだけ

私、さよならを届けたかった


自由詩 終着とゼロ Copyright 青井とり 2010-09-14 21:51:00
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