死ぬわけない
寒雪



目の前で
人が血を流すのを見ると
自らの肉体が滅びる
と感じるくせに
ブラウン管の向こうに
押し込められた命の破片を
せんべいを食べながら
眺めることが出来る僕


死ぬかもしれない
そんなくだらないこと言うな
僕は
明日も生きてるに決まってるんだから


自由詩 死ぬわけない Copyright 寒雪 2010-09-14 09:26:29
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