後ろめたい気持ちを隠しながら
kauzak

我が街の風景をスナップショットして歩く
日差しが夏仕様に変わり容赦なく照りつけ
避けるように自宅にこもる冷房を効かせて
イチゴシロップのかき氷を食べ腹をこわす

そんな情けない夏の始まりはリセットして
冷やし茶漬けで誤魔化しながら食べている
CMに踊らされながらも恥じることもなく
ただそれが欲しいからと開き直ってしまう

夏の国道を海へととばして行くような巡行
あてもなき放浪のように夜道を歩いて行く
見上げた空には満天の星が瞬き眩暈がする

夜の非常階段で君に囁き掛ける言葉は軽く
五月雨式に流れだした言葉はあてなく漂う

何を求めていたのかすら曖昧になったから
肩の力を抜いて自然体で貴方と向き合える
それだけのことなのにこんなにも嬉しくて

 ※連なるだけの言葉シリーズ


自由詩 後ろめたい気持ちを隠しながら Copyright kauzak 2010-09-11 23:11:32
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