高校二年生のラブソング
青木龍一郎

授業中にゴムで髪を縛っているとき
授業中に口をタオルで押さえてるとき
その瞬間だけまさに君だ 震えるくらいキュートで
最高の君さ イェイ!

スティッチのボールペン…
花柄のペンケース…
ピンク色の電子辞書…
中学校の卒業記念品のシャーペンを
未だに使ってる君が好きさ イェイ!

手さげカバンに花が咲いてるね
ちゃんと水はやってるかい
それが君の心の花だとすれば
僕はそれを摘み取り
花びらの端に軽くキスをするのさ イェイ!

半端に伸びた爪で
僕の全てをえぐってくれ
その首元のアザを
僕のケツに移植してくれ
今度 脳みそに君のことを考える専用の
部位を増設予定さ イェイ!



自由詩 高校二年生のラブソング Copyright 青木龍一郎 2010-09-11 22:07:15
notebook Home