あのニューヨークの空のこと
番田
ダーリン それは素敵な音楽だった
そんな気がする思いで 私はMTVをぼんやり見ていたのだろう
蛇口をひねっては あの頃の夢は
壊れた アパートの 何だったのだろう
あんたはだれだろう 私には とても
ブロンドの髪が 美しい
日が風の匂いを嗅いでは 暮れていった
懐かしくもある セントラルパークを歩きながら 詩を書いていた頃が
今日も寂れたハーレムのスーパーで
巨大な肉と チーズを買ってきた そうして
私には今日も金はなかったが そこで
窓からの車の喧噪に 誰に会うということもなく 耳を傾けている
どこかの小さな子供と 手を繋ぎたくなる