愚かさ故に
ポー


夜明けを待ち

闇とともに消え去る

我が魂よ

抜け殻の肉体だけが

賛も否もなく

ただ うなづくのみ


群れに馴染めず

術を知らぬ

愚かな魂は

黙して語らず

抗うことに疲れ果て



抜け殻だけの 肉骸が

ただ そこにあるのみ



愚かな魂は 消え去るがよしと

絹を纏い 真をみせず


愚かな魂は 尊きうたを

口づさむ



我 愚かさ故に


自由詩 愚かさ故に Copyright ポー 2010-09-08 02:18:17
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