「搾取」の言葉も知らないあの娘
マサトシハラ

とにかく感情的なぼくらは皮肉じゃない単純だ
エクストラな君を見ているのはぼくだけじゃない
君らもだ
朝の紫
虹色のオレンジ
コバルトの魚

一つのフレーズで新聞記者たちは世界を望む
ぼくらにはかんけいないことなのに


翼をとがらせて
文章を書きなおす
ウルトラを証明したくて
甘い言葉をささやく  ずっと
アコーディオンの風景に
すこしずつぼくがうつってきて
しだいに盲目になる
ずっと



社会はいつだて「俺には関係ない」主義
こけおどしマドンナ
圧倒的な冗談は貪欲な大衆
原則の熱狂を梅毒にして
圧倒的なページはセンチメンタルのきわみ
貪欲な大衆
サファリ


おれはみなさんにいいます
ものごとのはじまりは存在します
けれどおれたちはふるえません
センチメンタルでした
社会がそうしたんです



オルグの引き出しを探して
主体性のない学生は
どこもかしこもモラトリアムで
君  20のあの娘 そうだろう
何がしたいんだよ



自由詩 「搾取」の言葉も知らないあの娘 Copyright マサトシハラ 2010-09-07 22:49:11
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