グレゴール・ザムザ
TAT

















或る朝、彼は



























一匹の巨大な虫に






















向こうは文豪で
















こっちは市井の犬だけれど

















数十万の借入金すら未だアコムに完済出来ていない
















薄っぺらな藁の家だけど






















献花で溢れたプラハの墓下まで























届いてますか?俺の声




















フランツ・カフカ




























お前が見た悪夢と





















俺が先月 広島セントラルホテルで見た悪夢は




































おんなじだろう?






































セールスの極意










まるで



















びんぼっちゃまくんさw


















うしろはおしりが丸出しだ、、、


















けれども



















爽やかにとびっきりの笑顔で




















営業件数



















あと何軒?
























どっぷりと暮れた夜に
























釣果をぶら下げている宵もある




















みじめに晩酌の領収書を

















小口に分けてくれと呑み屋に頼む宵もある
























だが






















なぁ





















カラス





















今晩の月は何だか不穏な色だ




















今年の夏は暑過ぎやしないか?




























あの少年楽団は




















どうしてあんなに朗らかに




















レクイエムを奏でてるんだろうな、、、、、、





















『或る朝、目が覚めて



















虫に成っていたら




















俺はすぐさま羽ばたいて
















ファック出来そうな同種の虫をさがしにゆくよ』





















俺が数年前に自分を慰める為に書いた詩の冒頭を


















今ここに引用するけれど



















果たしてそこまで






















強く在れるのか?











































1883―1924

















失踪者

変身

審判





























断食芸人































自由詩 グレゴール・ザムザ Copyright TAT 2010-09-04 22:27:56
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