オイオトシ
nick

触れるのはまだすこし怖い
けれどずっと見ていたい
近くに来ようと 遠くへ行こうと
わたしにはすぐわかるのよ
あなただけを見ているから

手をつないで キスをして
緩やかにあなたを包んで
そしてやっと一つになったら
あなたはどこにも行けないわ

手抜きしたってわたしは平気
逃げ道をさがすあなたの横で
スマートにほほ笑み手を差し出すの

きれいに磨かれた盤上で
あなたと駆け回っていたいわ

わたしがいつか追い付かれるまで

(つぎは三子 置かせてあげる)


自由詩 オイオトシ Copyright nick 2010-09-03 03:57:30
notebook Home