太陽と月
森の猫
その子は
”太陽のようこちゃん”と
呼ばれて 育った
あぁ 自分は太陽みたい
なんだな
と ぼやんとおもいながら
思春期を過ぎ
闇の部分をココロに
かかえはじめた
あたしは
太陽じゃなかったの?
こんなの あたしじゃない
あたしは 太陽なんだから・・・
悩んだ 悩んだ
苦しんだ
夜が好きになった
しーんと
皆が寝静まった深夜
とってもやすらいだ
キモチになるんだ
よわい瞳で
ぼわんと ゆがんだ
月をみると
ココロが癒されていくのが
わかった
あたしのなかに
お月さまが
ある
そう きづいたとき
太陽と月が
ひとつになった
そして月のように
闇もかかえこむ
すてきなひとと
出あったとさ
太陽と月
とおくて
ちかくて
はなれられないもの・・・