正しさや正義ってのは人々の背後に揺るぎ無くそびえ立っているものだと思っていたけど
違った。
正しさってのは人の背後からやって来るものじゃなくてその人から発せられるものなんだ。
正しさも悪も真理も人が創るものなんだ。
神様も悪魔もいない。僕らは地球に湧いた一生物にすぎない。
神様も悪魔も正しさも真理も昔からずっとあったものじゃないんだ。
そんなものはこの星が誕生してから一度だって存在しなかった。
僕は最近までそんなこと知らなかった。
ずっとどこかに正しさがあるんだと思ってた―――――――――
と、わめいたところでなにも変わりはしない。
わめく前とわめいた後で世界が変わったかと言えばなにも変わっていない。
世界は変わらない。
世界を変えるしかない。世界に手を入れるんだ。
待っていても正しさはやって来ない。
自分で正しさを創るしか方法はない。
世界は思っていたよりいい加減だった。
僕はそんなこと最近まで知らなかったんですよ。