大谷吉継の墓
八男(はちおとこ)

中山道を走り

導かれるようにして  森の中





大谷吉継の墓よ



数百年来 義理人情の風を吹かせてきた

大谷吉継の墓よ



吉継公よ


私の祖父の名は 義次だ(漢字が違いしぇげておひます)



吉継公は小早川の裏切りで壮絶な死

義次は肝硬変で壮絶な死





吉継公

三成との友情





俺はこの一年で三人 

友達をなくした




吉継公は 小早川の裏切りをわかってて

三成守るために まんまえにいたんだな




俺は「今日、夜、来ないらしいよ。一晩昼らしい。千年に一度だって。」

って電話して 




友達をなくした




森の緑が 風に揺れている


わずかに 日が射す





蝉の音





墓前で 歌う


ラン ランララランランラン ラン ランラララン

ラン ラ  ランララ ランランランラ


ララララランランラン(ナウシカのあれ)






俺  ちょっと

カッコいいかなって思う  今











自由詩 大谷吉継の墓 Copyright 八男(はちおとこ) 2010-08-29 22:48:20
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