瞳孔
ゆうと


かなしくなって夜明け
まぶしくなって朝
いらないいらないいらないよ
もう二度と目覚めなくていいよ

本当のこと言ってるのに
聞き返さないでよ
通じない言葉同士で
会話しよう

これはいけないことだろう
これはいけないことだろう
わかっているのに足つっこむ
わかっているのに手が触れる
おかしなものを見ていたの?
話すことなんてないんだった

すっからかんの脳みそで
言葉をいくら紡いだって
すっからかんの心の中は
なんにも満たされないんだよ
そればかりか穴が開いて
穴だらけになって
夜眠れなくなってしまうんだ




自由詩 瞳孔 Copyright ゆうと 2010-08-21 02:57:58
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