ある靴の物語
番田 

ノートに幹が
木陰が倒れる 転がる車をなくして
コインの葉から
水が転がり落ちていく 赤色の靴を
茶色がなびく なびきながら人が転がる
靴が倒れている 鳥と話しをしようと 飛んでいく


靴は表面をなくした
下駄箱にあるだろう 灰色をして
池の中でつけられる色を待っている
太陽の色の 釣り竿を遠くに
木目を輝いているのだ
光から 垂れながら



自由詩 ある靴の物語 Copyright 番田  2010-08-21 02:01:44
notebook Home