私の好きにさせてくれ
テシノ

すみません。
っていや何を謝ってるかは定かじゃないんですが、喋り出しと喋り終わりにすみませんって言うのが癖なんで、すみません。
今頭ん中が天地創造みたいな状況でしてね、って書いてみて、私、自分が天地創造についてをよく知らない事に気付いて、ちょっと調べました。
ええもちろんGoogle大先生で。
ゲームがあるんですね、天地創造っていう。そればかりが表示されてしまって。
ゲームはやらないんで知らなかったんですけど、私が言いたい天地創造がゲームの事じゃないって事だけは知ってる。
なんで、「天地創造 旧約聖書」で検索してみました。
まぁ天地創造が旧約聖書に出てくる言葉だって事も知ってたわけだ。すみません、すみません。

そしたら案の定、Wikipedia教授がトップにお出ましになられまして。
あ、なんか知らんけど私、Googleを「大先生」、Wikipediaを「教授」って呼んでるんですよ。
誰かの受け売りかもわかりませんが。
あと、平沢進は「平沢のおっちゃん」って呼んでます。
まるで身内です。親戚扱いです。
まぁ平沢進知らない人のために説明しとくと、決して私の親戚じゃない人です。
おっちゃん呼ばわりは単に親愛の情を込めてるだけです。
どうでもいいけど皆さん、「親愛の情」って言う時、心の中で「G.I.のジョー」って呟いちゃったりしません?
しないですか?しないんですか。私はするんですよ。
いいと思いません?「G.I.のジョー」。
「不知火の弥助」とか「六道辻の又五郎」とか、なんかそんな大悪党然とした感じで、盗っ人猛々しくって。
意味違うか。意味違うな。
第一、G.I.ジョーは米国のガキ共のヒーローだしな。
そのヒーローに「自慰愛
やばいやばい、危うくエネミー・オブ・アメリカになるとこだったわ。

とにかくWikipedia教授の資料によると、天地創造ってのは神様が天地創造をしたって話なわけです。7日間で。
あ、正確に言うと6日間だな。だって「7日目 神は休んだ」って書いてある。
安息日ってやつですね。今で言う日曜日だ。
神も休んだんだから人も休めよ、と。
いやむしろ、人が休まねぇと神様の立場がなくなっちゃうからさ、と。
なんてったって書かれちゃったから。
Wikipediaにまで「7日目 神は休んだ」って書かれちゃったから。

だってそうでしょ、1日目に神様が何したかよりも先に、7日目が目に飛び込んできちゃうもんさ、迷える子羊としては。
「えっ、あの神様が!?」ってなっちゃう。
なるでしょ、こっちは無条件で「神様すげー!」って思ってんのに、なんつーかこう、職場の素敵にクールな先輩が、女上司に向かって「母さん」って呼びかけちゃった現場に居合わせちゃった!みたいな気不味さ。
先輩も先輩でさ、「いやー、先日マザコンをこじらせまして」とか言ってくれりゃあいいものを、周りからクールキャラを求められてるって自覚からくるプレッシャーなんかもあったりして、「あっ、いや、ゴホッ」なんて、全然ごまかせてない。
何故か人って何かをごまかそうとする時に咳払いするけど、全然ごまかせてない、かえって際立つ。
そんで聞いてるこっちも「先輩ダメですよー、職場でほとばしるのは控えてくださいねー」なんて軽く流せりゃいいんだけど、なかなかそれもできない。
「あっ、あのっ、私も小学生の時に担任の先生をお父さんって呼んじゃった事ありますっ」とか、それも全然フォローできてないから。
先輩、小学生じゃなくてもう28だから。来月で。多分。

まぁこの場合、一番フォローが必要なのは女上司なんだけどね。
職場でかーちゃん呼ばわりされちゃって。
私が陰で平沢進をおっちゃん呼ばわりしてるのとはわけが違う。
彼女がニ児の母とかならまだいいけど、独身だったら目も当てらんない。
そこで機嫌悪くなれば自分が独身である事を気にしてるってアピールになっちゃうし、気にしてなくても「あたしゃあんたのかーちゃんの歳かい…」とか、やっぱちらっと思っちゃったりする。
女ですもの。

彼女ね、アパートでカメ飼ってるんですよ。
30cmくらいの沼ガメね。アパート、犬猫ダメだから。
名前はカトリーヌ。オスなんだけどね。後で気付いた。
で、アパートに帰ってスエットに着替えてから、カトリーヌをゲージから出して部屋中自由に歩き回らせるんです。
箪笥の隙間とかはみんな塞いであるから安心してください。
そんで夕飯の用意しながら、「カトリーヌー、お前は男なのにそんな名前で恥ずかしい奴じゃのーう」って話しかけたりする。
いやお前がつけたんだろってツッコミ入れられるほどカメ知能高くない。
夕飯の後には、缶ビール飲みながらカトリーヌの甲羅を掻いてやる。
あ、カメの甲羅ってなんかとっても丈夫なイメージあるけど、あれ皮膚の一部だから、キズがついたりするとやっぱり痛いらしいですよ。
だから掻いてもらうと、カトリーヌも気持ちいい。
そんなスキンシップしながら、「ちょっとカトリーヌ!この甲羅、女ものじゃない!一体どうしたの!?いつからそんな子になっちゃったの!?」
「なんて、あははー、ウソウソ。ごめんねカトリーヌ、改名しようか。でもあんまり変えちゃうのも嫌だし、そうだなー、ああ、カトリ君でいっか」
と言った瞬間、昼間職場で自分を母さんと呼んじゃった部下が香取君である事に気付いて、缶ビール煽りながら、ああいう場合は私が上手いフォローしてあげるべきだったんだよな、とか考える。
「何だい、息子よ」って、私ならその一言でよかったのになー、気にしてるかな、それとももう忘れちゃってるかなぁ、とかちょっとモヤっとするわけです。
ま、結果から言えば明日は何事もなかったかのように先輩はクールだし後輩はいい子だし彼女自身も普通に仕事するわけなんだけど、誰でも一度は経験あるよね、一言で言えば「バツが悪い」って事。

でもね、昔ある本で読んだんですけど、外国人にはこの「バツが悪い」ってのがわからないんですって。
どうやら日本人特有の感覚らしいんですよ。
例えばね、誰もいない職場で残業中、ツェッペリンのイミグラントソングを口ずさんでいたとする。
もうね、あれを鼻歌にしようって時点でアウトなんだけど。
その上、出だしの「アアア〜〜〜アッ!」から始まって、その後の英語歌詞わかんねーしわかったとしても早口で舌回んねーから、続きは
「フンニャラホンニャラパラペンポンパン、ピーヒャラパラリラドドパンドンドン」
なんて歌になってる。頭振りながら。仕事しろよ。
で、お察しの通り、はっと振り向くと警備員さんが戸口に立ってたりするわけですよ。奇声が聞こえたからね。
もうお互い、バツが悪い事この上ないにもほどがあるでしょって感じ。
私なんかこれ書いてるだけで「うわぁぁぁぁっ!」って頭掻きむしりたくなっちゃう。
「どうしてせめて90年代にしとかなかったんだろう、オアシスとか!」って思っちゃう。
でも外国人はそうならないらしいんですよ。
そんな時に彼等はどうするかっていうと、「次のシングルにどうかと思ってるんだけど、歌詞がまだ出来てなくてね」なーんて言いながらちょっと肩をすくめるんですね。
冷静に考えると、いやいやそういう問題じゃないだろとかお前なら英語で歌えるだろとかそもそもお前の歌じゃねーだろとか、色々とツッコミどころはあるけどその場はそれで流せちゃう。
いいなぁ、外国人。

でね、だからひょっとしたら神様も別に平気なんだろうなって、書きながら思った。
7日目に休んだとこまでが天地創造の一部始終なんだよって堂々と公開できちゃう。
書記係の天使に休んでるとこ見られても、「あ、いつも弟が世話になってます」って肩すくめて、またゴロンとしたのかも知れない。
それで天使も肩すくめて、苦笑しながら「7日目 神は休んだ」って書いたのかも知れん。

で、何が言いたいのかってーと、私の頭の中を天地創造って言葉で表現するのは違うなぁと。調べた結果ね。
天地創造の前段階、カオスとかそっちだったなと。
なんで、はい、ここでちょっと冒頭2行目に戻りますよー。
あれは「今頭ん中が混沌とした状況でしてね」って事になります。
混沌としてたもんだから、こんなに長くなっちゃった。
そんでその混沌を整理するために某かの文章を書いてみようと思ってたんだけど、このまま書き連ねるのはやめときます。
だってこれでやっと出だしだからね。
出だしにこんだけかかったんじゃ、一週間で天地創造した神様みたいなわけにはいかない。
次回にします。この調子で次回があるんかいな。

参ったな。なんとか新約聖書みたいにならんもんかな。
初めに言葉があった、なんてさ。それって理想的じゃないですか、ねぇ。


散文(批評随筆小説等) 私の好きにさせてくれ Copyright テシノ 2010-08-20 23:33:46
notebook Home