ただひとつの
うずら豆

樹々を抜けてくる風が
額の汗を拭っていく

螺旋形のスロープを
ゆっくりと登っていく

言魂を飛ばそう
カモメよりも早く

途中で眠らないように
雲の見張りを付けて

笑ってる青空まで
そのもっと遠くまで

吹き出すサイダーが
後押ししてくれるはず

偽りだらけの世界で
真実を伝えたいから

優しく笑ってる
君じゃなくちゃ駄目だから



自由詩 ただひとつの Copyright うずら豆 2010-08-19 16:34:10
notebook Home