鼓動
光井 新

 二丁拳銃前に突き出しドアを蹴破る。
 ナイフの風が吹く。二の腕、頬を切り刻む。
 赤い光が目に刺さり、黒から白へ、警報が鳴る。
 天井から落ちる滴が水溜まりを走る。
 心臓は腐っていた。


自由詩 鼓動 Copyright 光井 新 2010-08-19 14:21:21
notebook Home