部屋
吉岡ペペロ
みんな孤独に部屋にいた
さびしい目をして
だれかの心の
ひかりは影になって
疑わずに抱きしめていた
疑われずに抱きしめられていた
ふたりともちがう空のした
雨にうたれたり
晴れにうたれたり
曇り日に目をほそめたり
ちがう空のしたで孤独だった
だれかの心の
ひかりは影になっていた
ぼくとはちがうひとに
きみは手を差し延べていた
自由詩
部屋
Copyright
吉岡ペペロ
2010-08-14 12:39:02