青空
真島正人
雪もないのに
足が滑って
しりもちをついたら
青い空が
広がっていた
青い空の下では
誰もが幸せだなんて
とんでもない嘘だけど
そう思い込むほうが
幸せになれるかもしれない
人が流れていくのも
雲が流れていくのも
同じことだと
思うのも悪くない
僕は
解かれて
体中の力が
抜けていく
力が抜けてしまうことは
無気力とは
違うんだって
大声で叫びだしたくなった
雪もないのに
足が滑って
しりもちをついたら
青い空が
広がっていた
自由詩
青空
Copyright
真島正人
2010-08-13 11:23:47